植物にも意思決定能力がある
植物は周囲の植物の大きさや密度を感知し、上方成長、耐陰性の強化、横方向への成長から生存戦略を選ぶことが示された。
ドイツのテュービンゲン大学の研究チームは、植物が競争による圧力を感じると、周囲の植物と暗黙の合意を形成すると説明した。さらに植物は、周囲の植物の大きさや密度に反応し、生き残る方法を見いだすことも明らかになった。
『ネイチャー・コミュニケーションズ』に発表された研究によると、植物は3つの反応のうち1つを選ぶ。その3つとは、競争に打ち勝つためにより大きく成長する、耐陰性(日陰に耐える力)を最大限に高める、または競争を避けるために周囲の植物とは異なる方向へ成長するというものだ。
研究チームはガラクチナムルという植物を使い、植物が適応できるさまざまな状況を設定した。研究者らは透明な緑色フィルターの縦じまを使い、吸収される光の量と、赤色光から近赤外線までの波長を調節した。植物はこれらの波長を通じて、周囲の植物がどれほど日光を遮っているかを感知する。
研究チームのミチェ・グルントマン氏は、「この研究では、植物が周囲で競争する植物の大きさと密度を把握し、どのような選択をするのかを明らかにしたかった」と述べた。
ガラクチナムルは、小さな植物だけでなく、大きな植物にも囲まれる一連の試験を受けた。
研究チームによると、ガラクチナムルは小さな植物に囲まれると垂直に成長し、大きな植物の隣に置かれると耐陰モードへ切り替わった。
研究チームは、周囲が大きな植物で埋め尽くされると、植物は競争を避けるため横方向へ成長するという仮説を検証しようとした。
一方、研究チームは今後、こうした決定が根の成長など、ほかの要素にも当てはまるかを研究する予定だと述べた。
グルントマン氏は、「どの反応を選ぶかという能力は、複数種の植物が共生する環境で特に重要だ。こうした環境では、植物は大きさ、年齢、密度がさまざまな周囲の植物と共に生きなければならないため、適切な戦略を選ぶ必要がある」と述べている。
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