ホッキョクグマ、気候変動により人里へ移動
地球温暖化で海氷が減り、アラスカのホッキョクグマがクジラの死骸などの餌を求めて海岸や人里へ移動している。
米国アラスカ州北部のボーフォート海に生息するホッキョクグマは、小さな氷塊に乗ってアザラシを狩る。しかし、地球温暖化によって氷塊が溶け始めたため、餌を見つけることが難しくなった。
飢えたホッキョクグマは、ハンターが残したクジラの死骸を食べるため、やむを得ず海岸へ向かう。同様に、餌を求めて人々が暮らす集落にも足を運ぶ。ホッキョクグマの出現は住民を恐怖に陥れている。
アラスカ科学センターの生物学者トッド・アトウッド氏によると、この地域のクマの約20%が食料を求めて集落へ移動した。
その結果、クマの体重は増加し、体内の水銀濃度は低下した。より豊富な餌を得られる人間の居住地域が、ホッキョクグマを健康で強くした。
コネティカット大学のメリッサ・マッキニー教授は、ハンターが残したクジラの死骸が、クマにとって予測しやすく、容易にありつける餌になっていると指摘した。
実際、海岸へ移動するクマの数は20年前と比べて着実に増えている。研究によると、1日に82頭のホッキョクグマが動物の死骸を探し回っているという。
海岸にあるクジラの死骸はホッキョクグマの空腹を満たすが、狩猟シーズンが終わるとすぐに底をつく。
そうなると、餌が不足したホッキョクグマが集落へ下り、人々の住む家を襲う可能性もある。捕鯨に出る住民は現在、クマから身を守るため、銃で武装して海岸へ向かっている。
そのため、さらに多くのホッキョクグマが集落へ下りてくれば、「クマ1頭当たりが食べられる餌の量は減るだろう」とアトウッド氏は付け加えた。
ホッキョクグマは今後も人々の暮らす集落へ戻ってくるとみられる。ただし、クマが餌を得られる限り、住民が襲われる危険性は低いと専門家らは述べた。
Jennylyn Gianan fam1@pcss.co.kr
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