ピザの元祖はイタリア? 世界各国の多彩なピザ事情
発祥をめぐる説から、ナポリ、ラツィオ、アメリカなど各地のピザ、個性的なトッピングやクラスト、ピザ店の歴史と発展までを紹介する。
ピザには国や文化によってさまざまな形がある。一方、私たちに最もなじみ深いのはイタリアのピザであり、これはイタリアの伝統料理を現代的に再解釈したものだと認識されている。しかし、プロヴァンスのピサラディエール、カタルーニャのコカ、トルコのピデ、そして中東のラハマージュンを見ると、ピザに非常によく似ていることも分かる。
一般的なピザの材料
ピザには、種類が多すぎて一つ一つ挙げきれないほど特色ある具材がトッピングされている。それでも、大半のピザはトマト、トマトソース、チーズ、ハーブ、野菜、肉を基本とする。もちろん、基本的な材料で作るピザ以外にも、ユニークなピザは非常に多い。特に、ほかでは見つからない珍しい食材が入ると、ひどくなじみの薄いものになるが、こうしたピザは主にご当地ピザに当たる。その地域で手に入る食材を使って作るため、このようなバリエーションはごく自然なものとなっている。さらに、自宅で独創的なピザを作り、自慢のレシピを披露する人も現れている。
そのためか、最近のピザの材料を見ると、発想がますます想像を超える方向へ広がっている。チョコレートはもちろん、甘いデザートを載せたピザ、ハンバーガー用の肉のパティをたっぷり載せたピザ、野菜だけを使ったヴィーガンピザもある。
特に、イタリアのナポリを発祥とするナポリピザは、欧州の法律に基づいて世界の食文化遺産として保護されており、厳格に管理されている。基本材料は、サン・マルツァーノトマト、モッツァレラ・ディ・ブーファラまたはフィオル・ディ・ラッテのモッツァレラ、バジル、オリーブオイル、天然のナポリ酵母、そして高タンパクの強力粉だ。ナポリピザには、マリナーラ、マルゲリータ、マルゲリータ・エクストラという3つのバージョンがある。
イタリアのラツィオのピザはローマで生まれ、イタリア全土へ広がって人気を得た。円形ではなく長方形や楕円形で、薄いクラストが特徴だ。特に注目すべきバージョンには、ピッツァ・ロマーナ、ウィーン、カプリチョーザ、クアトロ・スタジオーニ、クアトロ・フォルマッジ、シチリア、ホワイト、リピエーノ、メッゾジョルノなどがある。
一方、ピザを語るうえで、世界的に爆発的な人気を集めているアメリカ式ピザは外せない。一度は耳にしたことがあるであろうニューヨークスタイルの薄いクラストのピザ、二度焼きするデトロイトスタイル、そしてシカゴのディープディッシュピザがその代表だ。
例えば、オーストラリアのピザは、サーモン、エビ、カンガルー肉、エミュー、ワニ肉といった珍しい食材を加え、独特の味わいを生み出している。インドでは、タンドリーチキンやパニールチーズなどがトッピングに使われる。こうした地元の食材のほかにも、マシュマロ、ピーナツバター、キャンディーなどをトッピングしたチョコレートピザのような、ややなじみの薄い組み合わせもある。
特に注目すべきピザクラストとして、ニューヨークスタイルの薄いクラストとシカゴのディープディッシュが挙げられる。厚みがありながら軽いナポリピザのクラストや、厚くボリュームのあるシチリアスタイルのピザも同じように驚きに満ちている。だが実は、ピザのクラストはピザ生地以外のものでも十分に代用できる。フラットブレッドやベーグルをはじめ、ほかの材料を使ったクラストのピザを見れば、それが分かる。
その後、ピザはほかの国々へ広く普及し、世界中でファストフードのピザレストランがブームとなった。これにより、手作りで食べられていたピザが各国のさまざまな地域で広く大量生産され、多彩なピザがファストフード店で販売されるようになった。しかし近年は、こうした方式よりも手作りのピザを好む傾向が明確になっている。
食文化百科事典によると、イタリア系移民はこよなく愛するピザをアメリカへ持ち込み、生計を立てるためにイタリアの伝統料理を売り始めたという。食べ物は、異国の地で故郷への郷愁を和らげる良い手段だからだ。
第二次世界大戦後、それまでシンプルだったナポリピザは大きな変化を遂げた。従来の材料だけでなく、たっぷりの肉やチーズなど、さまざまなトッピングが試されたのだ。資料では、この変化の理由について、イタリア系移民が以前より多くのピザを食べたいと考えた可能性があること、そしてアメリカ人がピザを大きくするよう求めたことを挙げている。
[ファムタイムズ=イ・ギョンハン記者]
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