パリの公式ネズミ捕獲官、ノミとノア
フランス政府はエリゼ宮近くの公邸のネズミ対策として、猫のノミとノアを公式ネズミ捕獲官に任命した。
公式ネズミ捕獲官に任命されたノミとノアは、ブルターニュ公ノミノエにちなんで名付けられた。
首相補佐官のジャクリーヌ・グロー氏は、これまでネズミを捕獲するためにさまざまなわなを仕掛けてきたと述べた。
パリは19世紀に造られた古い都市で、都心部に下水道があるため、ネズミが多い。英紙ガーディアンは、パリに生息するネズミの数を400万匹と推定した。パリの人口は約220万人なので、およそ1人当たり2匹のネズミがいる計算になる。
パリ環境保護サービス責任者のジョルジュ・サラン氏によると、ネズミ駆除に毒を使用できないという規則のため、ネズミの個体数が増えているという。
パリの下水道とネズミ問題を研究した専門家のピエール・ファルゲラック氏は、驚くことではないと述べた。
同氏は「ネズミは侵略者でも征服者でもない。ネズミの生活範囲は約20平方メートルに限られ、生涯の75%をその狭い空間で過ごす。実際、ネズミは攻撃的ではない。私たちはネズミに対する認識を変えなければならない。ネズミはおとなしく、平和を愛する動物だ」と付け加えた。
パリ市庁舎の報道官は「ネズミに関するメディア報道や、観光客の多いシャンゼリゼ通りに現れたネズミのせいで、人々はネズミが途方もなく多いと思っている。ネズミに餌を与える人がいたため、公園を閉鎖したこともある」と述べた。
市当局は2016年、増え続けるネズミの個体数に対応するための対策を実施した。5カ所の公園を一時閉鎖し、ごみ箱を再設計し、下水道を封鎖したほか、市民にハトへ餌を与えないよう呼びかけた。
市当局者は「それでも、動物の餌を公園にまく人がいることが問題だ。こうした人々はネズミに餌を与えるためにしているのではなく、ハトや野良猫に餌を与えようとしているのだが、結局はネズミもその餌を食べる」と述べた。
英国ではすでに、ダウニング街の首相官邸を守る公式ネズミ捕獲官がいることで知られている。フランス政府も、英国の公式ネズミ捕獲官ラリーに着想を得たようだ。
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